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奥田民生の「CUSTOM」から学ぶ文章術

2023.01.30 : Other Staff
Writing

「伝えたい事が そりゃ僕にだってあるんだ」

こちらは、奥田民生さんの「CUSTOM」という曲の歌いだし。
熱い曲ですね。

今回は奥田民生さんの「CUSTOM」から学ぶ文章術という内容でお届けします。
そもそも、なぜこのような題材にしたかと言うと、古賀史健さんの著書である、
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」の中で「CUSTOM」を例に、書くことについて言及されていたからです。書籍のガイダンス部分の内容にはなりますが、文章を書くうえで知っておいたほうがいい内容だったので、今回の題材にしてみました。

ちなみに古賀さんといえば、ベストセラー書籍「嫌われる勇気」の共著者で、株式会社バトンズという会社を経営されているライターです。

文章を「書く技術」だけではなく、もう少し手前、「書く前」のことを理解しておくことで、より文章が書きやすくなると思っています。

ウェブサイトのコンテンツ制作においては、文章やコピーは重要な要素です。
ユーザーはウェブサイトに書かれてある情報を求めてサイトにやってきます。
思いつきで書くのではなく、ユーザーに届くように書くことが求められます。

今回の内容は「20歳の自分に受けさせたい文章講義」を引用するかたちになりますが、文章を書く前提や考え方などについて少しだけ触れてみたいと思います。


文章の定義

まずはじめに、古賀さんは「文章」の定義についてこのように述べています。

「文章とは自分の頭の中のぐるぐるを伝わる言葉に“翻訳”したもの」

ここでいう頭の中のぐるぐるとは、言葉以前のぼんやりした「感じ」や「思い」などを指しています。
たとえば、自分が観た映画の感想とかですかね。いわゆるレビューをイメージしてもらえればと。
レビューは自分の頭の中のぐるぐるを伝わる言葉に“翻訳”したものと言えます。
ただ、文章で自分の中にある「感じ」や「思い」を相手の人に伝えるって難しいですよね。
苦手な人は何をどう書けばいいんだろう、どんな内容にしたらいいんだろうと手が止まってしまうはずです。
話すことはできても文章にはできない。
あるあるです。

なぜうまく文章にできないかというと、これは、「話すこと」と「書くこと」が、まったく別物だからなんですね。
まずはこのことを理解しておきましょう。

「文章とは自分の頭の中のぐるぐるを伝わる言葉に“翻訳”したもの」

文章の定義を理解したうえで話を進めていきます。
ところで、さきほどからチラホラ出てきている「翻訳」という言葉。

この言葉の意味とは何なのでしょう。
もう少しだけこのまま続けます。

文章を書くうえで多くの方がぶつかる大きな壁は、以下の2つに集約されます。

・文章を書こうとすると、固まってしまう
・自分の気持ちをうまく文章にできない

まず一つ目の「文章を書こうとすると、固まってしまう」は頭の中のぐるぐるが整理できていない状態。
これを解消するには翻訳の「意識づけ」が必要です。

二つ目の「自分の気持ちをうまく文章にできない」は頭の中のぐるぐるを誤訳してしまっている状態。
こちらは翻訳の「技術」が必要です。

文章を書けない人に足りないのは「翻訳の意識と技術」というわけです。

さきほどから登場している「翻訳」というワード。
なんとなくイメージはつかめましたでしょうか。
では、少し違った視点で翻訳についてみていきましょう。

翻訳のたとえ

翻訳について軽く触れたところで、ここから「CUSTOM」を例に、もう少しだけ翻訳について考えていきましょう。
まずは「CUSTOM」の歌詞をご覧ください。


伝えたい事が そりゃ僕にだってあるんだ
ただ笑ってるけれど

伝えたい事は言葉にしたくはないんだ
そしたらどうしたらいいのさ

そこで目を閉じて黙って閃いて気持ち込めて
適当なタイトルでギターを弾いてみました

頭の中が見せられるなら見せるんだ
ただ笑ってるだけで済むのさ

だから目を閉じて気取って間違えて汗をかいて
あやふやなハミングで歌を歌ってみました 叫びました


原曲を聴いたことがない人は、歌詞を見ただけでは内容が理解しづらいかと思いますが、
要約すると、「CUSTOM」の中の「僕」は、伝えたい事があるけど言葉にはしたくないという矛盾もあり、どうすりゃいいのかと投げやりになり、いっそのこと僕の頭の中を見てくれと言わんばかりの状況です。

それで、「CUSTOM」の中の「僕」はどうしたのかというと、自分の頭の中にある感じや思いを「歌に翻訳」したんですね。文章ではなく歌に。
お見せした歌詞は一部なのですが、曲の終わりに近づくにつれて「僕」の気持ちがより伝わってきます。

ということで、この曲を文章に置き換えると以下のようになります。

・文章を書きたいけど書けない
・伝えたいこともたくさんあるけど、書こうとすると手が止まってしまう
・自分の頭の中を見せられたらいいけどそれはできない

「CUSTOM」の中の「僕」と同じで、文章を書くにも翻訳が必要なんですね。
では、なぜ翻訳が必要なのでしょうか。

翻訳の必要性

伝えたい相手がいるからです。
伝えたい相手がいるからこそ翻訳が必要なんです。

文章を書こうとしている人は誰かに読んでほしい、伝わってほしいから書いているわけですよね。
なにかしら理由があって文章を書いているはずです。

ただ気を付けなければならないのは、相手に伝わらなければ意味がないということ。
いくら自分ではうまく翻訳できたとしても、相手に伝わらなければダメということです。

そのためにも、翻訳の意識づけと技術を身につけていく必要があります。

そしてここで「20歳の自分に受けさせたい文章講義」に書かれていた内容で、なるほどなぁっと思った言葉をご紹介します。

「書くこと」とは「考えること」

文章を書くときは思いつきで書くのではなく、自分の気持ちや考えを伝わる言葉に翻訳していく。
考えて考えて文章にしていく。

書きはじめる前に考える。書いている最中にも考える。書き終えた後も考える。
文章が書き終わるのではなく、書き上がるまで「考えること」が大事です。
「書き終わること」と「書き上げること」は明確に違うのですが、この話はまた別の機会に。

おわり

ここまでの話を聴いてこんな風に思った方もいらっしゃるかと思います。

「考えてるけど書けないんだよ」

気持ちはわかります。
書こうとすると手が止まる。
なので今一度、文章を定義づけしてみましょう。

「文章とは自分の頭の中のぐるぐるを伝わる言葉に“翻訳”したもの」

翻訳の意識づけと技術を身につければ書けるようになります。
時間がかかったとしても、少しずつ少しずつ。
努力の方向性さえ間違っていなければ、きっと書けるようになります。

そしてなぜ翻訳が必要なのか。
それは伝えたい相手がいるからです。

伝えたい相手がいなければ書く必要はありません。
悩まなくてもいい。
考えなくてもいい。

伝えたい相手がいるなら、伝わる言葉に“翻訳”していきましょう。

今回は書籍の部分的な紹介でしたが、「書く技術」についてもっと詳しく知りたいと思った方は、
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」を手にとってみてください。
有益な情報に触れることで自信につながると思います。

最後に、この記事のはじめにウェブサイトのコンテンツ制作は、文章やコピーが重要な要素だとお伝えしました。
ウェブサイトがコンテンツの集合体であることを考えれば、とても自然なことだと言えます。
ウェブサイトにどんな情報があるのか、そしてその情報はどのように書かれているのかによって、ユーザーの興味を引くか、記憶に残るかといったことに大きく影響してきます。
ウェブサイトの原稿の準備でお困りの方は、文章を定義することから始めてみてください。
もちろん、わたしたちもお手伝いさせていただきますのでお気軽にご相談ください。







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