ナナサンホームページリニューアルの裏側
株式会社ナナサンは、自社ホームページをリニューアルし、本日公開いたしました。
私が十数年前、個人事業でホームページ制作業を創業してから四回目のフルリニューアルとなります。
今回のリニューアルでも、前回のリニューアル同様、本件を擬似的に新規リニューアル案件として扱い、代表の私仙波にプレゼンを行うという社内コンペの形式を取りました。
前回リニューアル時には社内で案として一つ、デザイン案を複数コンペ形式という形でしたが、今回はより実際の案件に近づけるために社内を二つのチームに分け、それぞれ全く別の提案を行うという本当のコンペ形式になりました。
前回リニューアルを体験したスタッフも複数いましたが、メンバーも入れ替わり入社したてのスタッフもいましたので、入社早々本格的なコンペ案件に参加するというなかなかない体験をすることも出来たのではないかと思います。
リニューアルの目的
今回のリニューアルの目的は、大きく三つありました。
一つは、よりユーザーに分かりやすく、会社の魅力を伝えられるか、集客につながるサイトに出来るか、という本来のリニューアルにおける目的です。
会社として現在十三期目に入り、メンバーも増え案件の質や規模も変化していく中で、ホームページの集客力をより高めたい、という想いがありました。
アフターコロナの状況を踏まえ、今後ウェブ制作においてはより高度なブランディングが必要と考えるようになりました。
もう一つの目的は、スタッフ同士のコミュニケーション促進。スタッフが協力して会社のことを一緒に考えながら図ることでした。
普段一緒にプロジェクトを進めているとはいえ、歴の浅いスタッフも複数おり、なかなか深いコミュニケーションを取ることは出来ていませんでした。また自社サイトのリニューアルコンペ、という一つの目標に向かってチームで取り組むということは、会社の一員としてよりより経験になるのではないかという狙いもありました。
最後の一つの目標は、私自身がクライアントとなり自社のプレゼンを体験することにより、クライアントに対するプレゼンをより良いものにブラッシュアップしていく、というものでした。
普段クライアントにプレゼンをさせて頂く機会はあっても、ウェブサイト制作の提案を受けることはまずないため、フィードバックをもらう機会というのがなかなか持てず、成功したプレゼン、失敗したプレゼンを思い返して印象の中で改善を繰り返すしかなかったため、今回のコンペ形式は非常に貴重な体験になりました。
リニューアルに向けて
社内コンペ形式ということで始まったプロジェクトですが、まず最初に取り掛かったのはチーム分け。
ディレクターを二名私が指名し、それぞれメンバーを選出することになりました。
コンペ結果をメンバーの差で決めるわけには行かないので、この時点で既に私は本件に関しては出来るだけタッチしないようにしました。その後も社内ミーティングをしていることもありましたが、出来るだけ見ないようにして(笑)社内を行ったり来たりしていました。
メンバーが振り分けられたところでディレクター2名を呼び出してオリエンを行います。
ここは平等になるように二人同時に呼び出し、同時にオリエンを行いました。
リニューアルに対する思い、会社に対する思いなどを一時間程度オリエン、質疑応答を受けて終了します。
提案日はそれぞれにある程度任せ、準備ができたらアポ取りをするように依頼します。この辺りも実際の案件の通りです。
実際の案件と同じように、一定の準備期間を経てそれぞれの提案日を決め、それぞれに提案をしてもらいます。
この時始めてそれぞれのチームのメンバーが判明することになります。実際にはチラチラ視界には入っているので大体わかってはいるのですが(笑)
それぞれのチームにプレゼンをしてもらいますが、それぞれ別々にプレゼンをするのでお互いの提案内容はこの時点ではわかりません。お互いに相手チームの提案内容は気になるところだと思いますが、ここも実際のコンペと同じになるようにしました。
プレゼン・そして結果発表
プレゼンを受けて検討、勝利チームを選定となります。
結論から言うと提案内容自体にそこまで大きな差はありませんでした。細かい部分で違いありましたが、それぞれに会社の魅力を伝えるため、集客に繋げるため、色々な対策を提案してくれました。
強いて言うならば、勝利チームの提案は、より正確にヒアリングが出来ていて、提案に私の意図を丁寧に反映してくれていたことでしょうか。
結果はリニューアルサイトをご確認いただければと思います。
果たしてリニューアルの目的は達成できたのか?
サイトリニューアルはひとまず完了となりましたが、リニューアルはリニューアル。目的にはなり得ません。
さて当初掲げた三つの目的ですが、それらは達成できたのでしょうか。
まず一つ目の目的、会社の魅力を伝えられるリニューアルになったかどうかですが、今のところ個人的にはひとまず達成できたのではないかと思います。
ただ、これは私の主観に基づくものですので本当に達成できているかどうかは、今後の動きを検証する中で判明していくことだと思っていますし、どちらにしても改善を重ねていくものですので、今現在どうか、というところではないように思っています。
二つ目の目的である社内コミュニケーション活性化ですが、こちらは一定程度は成功したのではないかと思います。新卒スタッフもいる中で、話し合いを重ねることで仕事に対するモチベーションアップにも繋がったものと思います。
最後の目的ですが、こちらは十分に成功を収めたと感じています。
実際に提案を受けるという体験は、想像以上に今後の提案の参考になる体験になりました。
まず一つは、オリエンから提案までの間、クライアントは思った以上に不安を感じる、ということでした。
私自身、社内でそこにいるからすぐに進捗を聞けるという状況でしたが、進捗に関する報告が一定期間ないと、想像以上に不安感を抱きました。
もう一つは、提案書のクオリティ(デザインが綺麗、そうでもない)は、選定結果にあまり影響しない、ということです。
私自身がデザイナーでもありきれいなデザインを目にする機会が多いということもあるかもしれませんが、綺麗ではないデザインでも、本質を突いていたり痒いところに手が届くような提案があれば、デザインの良し悪しはあまり気になりませんでした。
同じような質の提案で提案書のデザインに雲泥の差があれば分かりませんが、少なくとも提案書のデザインは選定にはあまり影響しないのではないでしょうか。
もう一点は、プレゼンをするときの姿勢です。
以前プレゼンされる側はプレゼン内容を20%くらいしか理解できない、逆に熱意を持って説明をする方が記憶に残る、という説を目にしたことがあるんですが、提案書を上から順番に読んでいくスタイルの提案では、どうしてもプレゼンされる側が提案書を目で読むスピードの方が速く、プレゼン内容があまり頭に残りません。
一方、提案書に書いてないことを実体験や自分の意見などを交えながら話している方が記憶には残りやすいと感じました。これも知識としては知っていたのですが、実際に自分が体験することにより、より経験として刻まれたように思います。
まとめ
今回は自社サイトのリニューアルを通して、クライアントがどのような目線で提案書やプレゼンを見て、判断しているのかということを検証してみました。
この経験を今後のクライアントへの提案やプレゼンに活かし、よりよい提案ができるようにブラッシュアップしていきたいと思います。
おまけ
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今後とも株式会社ナナサンを何卒よろしくお願いいたします。