原因自分論で物事を考える
問題の原因は自分かもしれない。
みなさんはこのように考えたことはありますでしょうか。
何か問題が生じたときに、原因は自分ではなく相手や周りの人にあると考えてしまいがちですが、ことの原因は相手だけでなく自分にもあるものです。
ビジネスやプライベートでの人間関係について、「原因自分論」で物事を考えるようにしてみませんか?というお話をしたいと思います。
原因自分論
「原因自分論」とは、とある経営者の方が自分の過去の経験談をお話していたときに使われていた言葉です。
若くして起業したこの方は、20代の頃はとにかく多くのトラブルが生じており、他責思考に陥っていたようです。
取引先とのトラブルや社内での人間関係、社員の離職など多くの問題を抱えていたものの、原因は自分ではなく相手にあると考えていたとのこと。
そのような状況に嫌気がさして周りの先輩経営者に相談したところ、「原因は自分にある」と指摘され考え方を一変させます。
これまで仕事のやり方や相手への伝え方など、自分は何もわるくないと思っていたけれど、すべての原因は自分にあったんだと認識するようになってから物事が好転し始めます。
その後、優秀な社員にも恵まれ、取引先とのトラブルもなくなり会社も大きく成長します。
今となってはたくさんの友人や仕事仲間、経営者仲間たちに囲まれてお仕事をされているとのことで、考え方一つで状況が変わることを身をもって体験されたお話です。
みなさんはこの話を聞いてどのようなことをお考えになりましたでしょうか?
「そうは言っても一方的に相手がわるいときってあるよね」とか「全部自分に原因があると思うとしんどくなるよね」とか、このように受け取った方もいらっしゃるかと思われます。
もちろん理不尽に苦しむこともあるかもしれませんが、すべての問題に対して自分がわるいんだ、自分はダメなんだと感情論で責めるのではなく、うまくいかなかったときは次はどうしようかと考えることが大事なんですね。
伝え方がわるく相手との認識に齟齬が生じてしまったなら、次は資料や数字を使ってはっきりとわかりやすいように伝えたり、なるべく難しい言葉を使わないようにしたり、問題に対する矛先を一度自分にも向けて考えてみる。
余裕がないときほど、ついつい他責思考に陥りそうになりますが、「原因自分論」で考えるようにすると案外うまくいくようになるかもしれません。
考え方を変えることからはじめて、トラブルの少ない日々を過ごしていきましょう。