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BlenderからAR用データを書き出す際の注意点

2024.08.19 : Ishida Ai
Design

ナナサンでは、WEB領域にとどまらず、さまざまな企業向けのクリエイティブ制作を承っております。

最近では「AR」に関する制作依頼をいただきました。具体的には「3Dアニメーション」を制作し、それをAR上で表示させるプロジェクトです。3DモデルとアニメーションはBlenderで作成し、ARプロモーションツールを使用して表示させます。

今回は、BlenderからARにデータをアップロードする際に苦戦した「データの書き出し」の注意点について、ブログでご紹介いたします。

アニメーションをつけたデータの書き出し

blender上で3dモデルをBlender上で3Dモデルを作成し、アニメーションをつけて書き出します。しかし、そのデータをARにアップロードすると、パーツがバラバラになるという恐ろしいバグが発生しました。

解決策

まず、3Dモデルを作成し、ボーンの設定まで進めます。
ここで、アニメーションをつける前に一度FBX形式でエクスポートすることが重要です!

その後、書き出したFBXデータをBlenderにインポートし、アニメーションをつけてから再度書き出しを行います。この2段階の書き出しプロセスにより、バグを回避することができました。

ブラウザ環境に適した書き出し方

基本的にはFBX形式で問題ありませんが、今回はプロモーションツールとモデルデータの相性が悪く、iPhoneでは表示できなかったり、Androidで動作しないといった不具合が発生しました。

解決策

FBX形式以外に、以下の2種類の書き出し形式を使用することで問題を解決できました。

・gltf形式
オープンソースの3D形状/シーンを格納するファイルフォーマットです。
andWindowsやAndroidに適合しています。

・usdz形式
オープンソースの3D形状/シーンを格納するファイルフォーマットです。
MacやiPhoneに適合しています。こちらの形式はReality Composerを使い、 gltf形式をusdz形式に変換しました。

この2つのデータをZIPファイルにまとめてARにアップロードすると、iPhoneおよびAndroidで3Dアニメーションが正常に表示されました。

まとめ

web制作で壁にぶつかる「ブラウザごとに起こる不具合」。ARでも同様に起こるですね…。解決出来てよかった。

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