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Figmaを活用したデザインシステムの構築方法

2024.09.16 : Shirakata Fuka
Design

デザインシステムは、ブランドの一貫性を保ち、webサイト制作をスムーズに進めるためのツールです。特にFigmaを活用したデザインシステムは、複数人で作業する際に効率性を上げることができます。今回は、Figmaを使用したデザインシステムの構築方法をステップごとに解説します。

1. デザインシステムとは?

デザインシステムとは、デザインと開発の両方で使用するガイドライン、コンポーネント、スタイルガイドを統合したもので、サイトの一貫性を保つために重要です。これには、カラーパレット、タイポグラフィ、ボタン、フォームなど、サイト全体で繰り返し使用される要素が含まれます。

2. Figmaの特徴と利点

Figmaは、ブラウザベースのデザインツールで、デザインシステムを効率的に構築し、管理するためのさまざまな機能を提供しています。

・リアルタイムでの同時作業
Figmaはリアルタイムでの同時作業をサポートしており、制作に関わる全ての人が同時に作業することができます。

コンポーネントの再利用性
デザインシステム内でコンポーネントを作成し、それらを複数のプロジェクトで再利用することが可能です。

・バージョン管理
Figmaはバージョン管理機能を提供しており、変更履歴を追跡し、必要に応じて以前のバージョンに戻すことができます。

3. デザインシステムの準備

Figmaを使ったデザインシステムを構築する前に、以下の準備が必要です。

サイトガイドラインの明確化
カラー、タイポグラフィ、ロゴなど、サイトの基本的なガイドラインを明確にします。

必要なコンポーネントのリストアップ
ボタン、フォーム、ナビゲーションなど、システムに含めるべきコンポーネントをリスト化します。

メンバーの役割分担
ディレクター、デザイナー、開発者など、各案件メンバーの役割を明確にし、誰がどの部分を担当するかを決めます。

4. Figmaでのデザインシステム構築ステップ

1. ファイル構造の設定

Figma内で、デザインシステム用の専用ファイルを作成します。例えば、StylesComponentsIconsといったフォルダを作り、要素を整理します。

2. スタイルガイドの作成

カラー、タイポグラフィ、グリッドシステムなどのスタイルを設定し、それらをFigmaの「Styles」機能を使って保存します。これにより、全てのデザインに一貫したスタイルを適用できます。

3. コンポーネントの作成

ボタン、入力フィールド、モーダルなどのコンポーネントを作成し、Figmaの「Components」機能を使用して保存します。これにより、同じコンポーネントを複数のプロジェクトで再利用できます。

4. コンポーネントのバリエーション設定

Figmaの「Variants」機能を使って、コンポーネントのバリエーション(サイズ、状態、色違いなど)を設定します。これにより、同じコンポーネントの異なるバージョンを簡単に管理できます。

5. コンポーネントのドキュメント化

作成したコンポーネントについてのドキュメントを作成し、どのように使用するか、またその使用例を記載します。これにより、他のデザイナーや開発者がシステムを理解しやすくなります。

5. デザインシステムの管理と更新

デザインシステムは一度作成したら終わりではありません。新しいコンポーネントやスタイルの追加、既存の要素の改良など、常にアップデートする必要があります。

フィードバックの収集
ユーザーからのフィードバックを定期的に収集し、それに基づいてシステムを更新します。

バージョン管理の活用
Figmaのバージョン管理機能を活用し、変更履歴を追跡してシステムの一貫性を保ちます。

6. まとめ

Figmaを使用してデザインシステムを構築することで、チーム全体の効率が向上し、ブランドの一貫性が保たれます。そのためには、しっかりとした準備と計画のもとでデザインシステムを構築し、定期的に更新していくことが重要です。これにより、ユーザーにとって使いやすく、美しいwebサイトを提供することが可能になります。サイト制作をお考えの方は、お気軽に弊社までご相談くださいませ。

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